宮代町議会議事録より(平成28年11月29日:高次脳機能障害支援と各種計画)

宮代町議会平成28年第4回12月定例会の議事録が公開されていました。

 

11月29日の一般質問、高次脳機能障害についての質疑応答の部分を以下に転載。

 

◆7番(角野由紀子君)

 おはようございます。議席番号7番の角野でございます。

 通告に従いまして一般質問をいたします。

 私ごとですが、今回、議員にならせていただきまして60回目の一般質問をさせていただきます。大変記念でございますので、心よい、明快な答弁をお願いいたしたいと思います。

 通告に従いまして3点質問いたします。

 (1)高次脳機能障害支援と各種計画についてお伺いします。

 高次脳機能障害とは、事故や病気などのさまざまな原因で脳が部分的に損傷したために、言語・思考・記憶・行為・学習・注意などの知的な機能に障がいが起きる状態をいいます。

 高次脳機能障害には3つの特徴があります。1つは、外見上は障がいが目立たない。2つ目、本人自身も障がいを十分認識できていないことがある。3つ目、障がいは診察場面や入院生活よりも在宅での日常生活、特に社会活動場面、職場や学校、買い物、役所や銀行の手続、交通機関の利用などで出現しやすいため、医療スタッフに見落とされやすいということでございます。外見ではわかりにくく、周囲の人たちの理解が得にくいため、ご本人やご家族の負担は大変大きいものとなっております。

 そこで、当町における高次脳機能障害者への支援についてお聞きしたいと思います。

 まず、現状と課題についてでございますが、①町内に高次脳機能障害と診断されている方はどれくらいいらっしゃるか伺います。

 ②町民の方が相談しようとした場合にはどこに相談に行ったらいいのでしょうか。

 ③職員の皆様、また町民の皆様、さまざまなんですが、高次脳機能障害の周知・啓発はどのように行っているでしょうか。

 ④みやしろ健康福祉プラン(第5期障がい者基本計画・第5期障がい福祉計画)、みやしろ健康福祉プラン高齢者編(高齢者福祉計画・第7期介護保険事業計画)などの策定において高次脳機能障害の文言をしっかり明記するべきではないかと思い、計画の策定の予定、また進捗もお伺いします。

 ⑤地域福祉計画の策定予定はあるのでしょうか、お伺いします。

 以上、お願いいたします。

 

◎福祉課長(渡辺和夫君)

 お答えを申し上げます。

 まず、1点目の町内の高次脳機能障害と診断される方についてでございますが、町では、住民の疾病や受傷等のデータを集約し病状や診断内容を把握する仕組みがございませんため、高次脳機能障害と診断を受けた方が何人いるのか、正確な人数の把握ができないのが現状でございます。

 しかしながら、自立支援医療、これは精神通院医療制度でございますが、こちらにおいて疾病名を確認できる手段があり、この制度における申請状況といたしましては、平成28年10月末現在で、診断書に高次脳機能障害と記載があった方の人数は4人となっております。

 続いて、2点目の相談先についてでございますが、障がい者の場合には一般の相談は市町村が実施し、専門性の高い相談支援は都道府県が実施するものとなっております。

 町が実施している相談といたしましては、町の福祉課窓口のほか、社会福祉法人等の4事業者を一般相談支援事業者として相談事業を委託しておりまして、身体障害や知的障害、精神障害の各支援事業者と連携しながら相談業務に当たっているところでございます。

 また、県が実施している相談事業といたしましては、高次脳機能障害のご本人やご家族、関係機関からの相談に対応する総合相談窓口として、埼玉県総合リハビリテーションセンター内に専門機関である高次脳機能障害者支援センターを開設し、対応しております。

 また、対象の高次脳機能障害と診断された方が高齢者または介護保険制度の要介護認定に該当する方の場合は、地域包括支援センターを初めとした町の介護保険の各相談窓口が相談をお受けするとともに、介護支援事業所等においても初期対応は可能となるものでございます。

 お困りの町民の方々には、身近な相談窓口である町の福祉課と健康介護課が連携して対応させていただきますとともに、必要な場合には埼玉県の高次脳機能障害者支援センターへの相談をご案内してまいりたいと存じます。

 続いて、3点目の周知・啓発活動でございますが、高次脳機能障害は精神障がいに含まれるものとなっており、また要介護認定該当の方には介護保険サービスがご利用いただける関係から、おのおのの認定やサービス施策についてのご案内などの対応はしてまいりましたが、高次脳機能障害に特化した啓発は改めて行っておりませんでした。このため、方策等の研究も行いつつ、今後、障がい者施策や介護保険施策の中に盛り込めるよう検討してまいりたいと存じます。

 続いて、4点目の各種計画への反映でございますが、次期計画となる平成30年度からの第5期障がい者基本計画及び障がい福祉計画におきましては、高次脳機能障害の方を含め、障がいのある方々のさまざまな状況やご希望に配慮したものとなるよう検討を進めてまいりたいと考えております。

 また、第7次介護保険事業計画におきましても、連携した対応となるよう調整を図ってまいりたいと考えるものでございます。

 なお、障がい者基本計画の準備作業として、今年度におきまして次期計画に向けたアンケート調査を間もなく実施する予定としており、これまで高次脳機能障害と診断されたことがあるかどうかの設問項目を新たに加えることとして進めております。

 最後に、5点目の地域福祉計画の策定でございますが、宮代町地域福祉計画につきましては、障がい者計画等と連動する形で平成29年度に策定する予定としております。開始時期につきましては、健康福祉プランを構成する高齢者福祉計画、障がい福祉計画等の各計画が平成30年度からそれぞれ開始時期を迎えますことから、関連するこれらの計画を包括的につなぎ、横断的な連携のもとに地域福祉の向上を図るものとして開始時期を合わせて進めるものでございます。

 以上でございます。

 

◆7番(角野由紀子君)

 再質問をお願いいたします。

 ①と②でございますが、町内に4名いらっしゃるということのようでございます。それで、相談先については福祉課の窓口、また社会福祉法人等の4事業者に委託しているという、そういう話でございます。

 今回ご質問させていただいたのは高次脳機能障害の息子さんをお持ちになられた高齢のご夫婦なんですが、個別の支援というところでどこに相談に行っていいのかわからなかったということで、その方はもちろん町の福祉課の窓口にも行っておりますが、まず久喜市へ行ったみたいなんですね。久喜市に行って、ここでやってもらえないかということを、そうしたらここは久喜市だからできませんよということでこちらのほうにせざるを得なかった。相談に行ったというのが久喜市で、ここが市と町の違いですからねという、そういう諦めた言葉を私はちょっと伺ったものですから、そんなことはない、うちの町だって小さい自治体ですが福祉はきめ細やかにやっているという自負がありましたので、意外なのでびっくりしてしまいました。

 それぞれの障がいの手続というのは町の福祉課に行ってするわけでございますが、この相談について、まず町の福祉課にそういう手続に行ったときのきめ細やかな相談というのができる状態なのかどうかお伺いします。

 

◎福祉課長(渡辺和夫君)

 お答えを申し上げます。

 相談に対して福祉課できめ細やかな対応が可能かどうかというご質問でございますけれども、実際に職員に関しましても、高次脳機能障害に関する共通認識は徐々にではございますけれども高まってきておりまして、今年度も支援団体の方から直接ご訪問をいただいたり、いろいろ関連の啓発資料も頻繁にいただいておりまして、それを障がい者福祉担当の内部で回覧して情報共有を常に図っておりますので、町の窓口に来ていただければ、先ほど申し上げましたような、もしどうしても専門的なご相談が必要な場合には県の機関とか、こちらで対応できるものはこちらで対応いたしますし、そういったご相談が現在では対応可能なものというふうに考えてございます。

 

◆7番(角野由紀子君)

 ありがとうございます。

 3点目の啓発もそうですが、私たちも余り知らない内容なので、だんだん障がいの中でわかってきたというか、最初の特徴でも申し上げましたが、お医者さんも認定してくれないということもあったようなんです。本当にまだなかなかわかりにくい障がいということで、なった方は大変ご苦労されているんだなというのがよくわかりまして、その方は学校の教師をされていて、突然、朝、出勤するときに病気になられて、それから3年間大変な思いをして、高齢のご家族がどうしたらいいかということで悩まれているという状況だったようです。

 そういう中で、宮代町においては今、第5期障がい者基本計画・第5期障がい福祉計画というのが策定予定のようですが、指名競争入札で8月29日に調査業務というふうに書かれたのが決まったようですけれども、これについて、このスケジュール的なものはどんなふうに、これとそれから、みやしろ健康福祉プラン高齢者編策定に伴う実態調査業務委託というのも11月10日に指名競争入札で行われていますが、これについてスケジュール的なものを教えていただきたいと思います。

 

◎福祉課長(渡辺和夫君)

 それでは、障がい福祉計画の調査業務の関係をご説明申し上げます。

 今、先ほど申し上げましたアンケートの準備をしておりまして、年明け早々にアンケートを実施いたします。1月中に締め切る予定で、1月10日前後に発送させていただきまして、月末までにご提出いただくようなスケジュールでのアンケートを予定しておりますけれども、その後、2月に分析作業、3月にその整理ですね、来年度の策定に向けたデータの取りまとめをさせていただこうと、そのような予定でございます。

 

◎健康介護課長(岡村和男君)

 お答えを申し上げます。

 いわゆる健康福祉プランの高齢者編でございますけれども、議員が先ほど申されましたように、11月10日の日に入札のほうを行っておりまして、現在はアンケート項目の調整ということで行っております。

 それで、今回の調査はこれまでと若干変わっておりまして、2種類の調査を実施するということで国のほうから指針が出ておりまして、一つが介護予防と日常生活圏域のニーズ調査、これは従来から行っていた調査ということで、それから新たに、今回はいわゆる介護者の実態を把握するための調査というものが新たな調査として国から指定をされております。

 したがいまして、その方法とかそれらについてのまだ詳細なものが示されておりませんので、現在その確認を行いながら項目の調整を行いまして、できれば年明け早々に調査のほうを実施して、2月中に集計をした上で調査結果報告として3月中に整理をしたいと、このようなスケジュールで今のところは考えております。

 以上です。

 

◆7番(角野由紀子君)

 ありがとうございます。

 入札を行ってアンケート調査を行うということですが、平成23年3月に宮代町でも障がい福祉に関するアンケート調査で、これで基本計画ができ上がったんだと思いますが、この中にもよく見ますと高次脳機能障害というのが入っているんですね。だから、宮代町ではアンケート調査ではしっかり入れて、そして障がい者基本計画にその文言が入っていたかというと入っていないという状況です。

 このたびは文言を入れるべきだということをお願いしたいんですが、ちょうど鳩山町でも高齢者福祉計画というところに文言が入っていますし、三郷市高齢者保健福祉計画にも高次脳機能障害という文言が入っております。また、認知症施策の推進の中で細かく、若年性認知症と一緒に高次脳機能障害という文言が入っております。また、草加市も認知症ガイドブックの中に高次脳機能障害という文言が入っております。隣の久喜市におきましても平成27年に障がい者、また高齢者の福祉計画をつくって発表したところで、意見募集した中で高次脳機能障害を入れるべきだという意見がありまして、そして高齢者福祉計画にも入りましたし、障がい者福祉計画にも文言が入ったという、そういう経緯がございます。

 とにかくこの高次脳機能障害ということ自体を知らないでいるということもありますが、アンケートでは出したけれども基本計画に載っていないというところで、とにかくここへ載せてほしいという思いがありますが、その辺はどうでしょうか。

 

◎福祉課長(渡辺和夫君)

 お答えをいたします。

 私もご質問をいただきまして改めて鳩山町の計画を確認させていただきましたけれども、周知・啓発の項目、それから相談支援体制の整備、それと活動支援の項目で、対象の精神障がいの記述の中に高次脳機能障害ということを含むという明記をされているようでございます。

 また近隣の議員が申されました計画につきましても、実は今年の夏に支援団体さんからいろいろ要請をいただきました際にいただいた資料の中にもございましたし、私のほうで追加で調べたものもございますけれども、記載されている内容を確認させていただいております。こういった内容を次期計画に盛り込めるよう今後検討させていただきたいと思います。

 以上でございます。

 

◆7番(角野由紀子君)

 ありがとうございます。その辺をぜひ、とにかく文言で載せていただくというところが第一歩かなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、5点目の地域福祉計画の策定でございます。ご答弁では30年度からそれそれの計画が開始されることで29年度中に策定する予定となっているということで、これまで議会の答弁といいますか、厚労省の市町村別地域福祉計画が策定されているかどうかというのが結構公表されている中で、平成25年、宮代町は策定予定でした。隣の杉戸町はもうできていて松伏町は策定が未定になっていたんです。あの平成27年時点でも、宮代町は策定予定だったんですが、松伏町はもう策定未定だったのに策定し終わっていたという、そういう結果が出た。もうつくってしまったんだと、そんなふうにびっくりしたんですが、今回、宮代町、ご答弁でいきますと来年度中に策定されるということでございます。

 これは来年度の予算で入れていただけるのかどうかということと、それから、これまで障がい者計画や高齢者計画などそれぞれはしっかりと宮代町はつくっていたわけですが、それをつなぐ一番上というか、大事な地域福祉計画はなかったということで、つくる予定だということなのですが、この福祉計画をつくる理念というか、そういうのをお話し願いたいと思います。

 

◎福祉課長(渡辺和夫君)

 お答えいたします。

 地域福祉計画につきましては、先ほどご答弁申し上げたとおり現在検討を進めておりまして、平成29年度中に作業をさせていただき、平成30年スタートの計画として策定してまいる予定でございます。まだ予算編成途中でございますので予算については確定はしていない状態でございますけれども、この予算の中に盛り込ませていただきまして準備をしていく予定でございます。

 それから、各計画をつなぐ計画ということでございますけれども、まさにおっしゃるとおりでございまして、各個別の計画との連携といいますか、市民主体の地域での担い手の助成とか、そういった体制の明確化のためにも必要なものというふうに考えてございまして、そういった形で策定できるように取り組ませていただきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

 

◆7番(角野由紀子君)

 ありがとうございます。ぜひ来年、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。

 その計画策定上の留意事項の中に幾つもありますが、お願いしたいのは、社会福祉協議会との連携というのがございます。今、宮代町は公益団体ということで宮代町がどの程度まで関与しているかという、指定管理になっているところもあったり、また公益上のところもあったりということで、その連携というか、その辺をしっかりと組み入れていただきたいなというふうに要望いたします。

 以上で1点目の質問は終わります。