白岡市議会議事録より(平成29年2月28日)

白岡市議会平成29年第1回(3月)定例会の議事録が公開されました。

 

2月28日の一般質問における高次脳機能障害についての質疑応答を以下に転載。

 

◆16番(菱沼あゆ美議員)

 それでは、3点目の質問に移ります。高次脳機能障がい者の支援についてお伺いいたします。(1)としまして、まず高次脳機能障害は、あまり聞き慣れない言葉ではないでしょうか。私もこの立場をいただく前は知りませんでした。今まで、毎年行われています埼玉県の啓発セミナーや、支援者であるNPO法人の話を伺うなど、理解を進め、状況も学んできたつもりです。きっと市民の中には、悩み、つらい思いをされている人もいるであろうと議会で取り上げる機会を考えておりました。同じ公明党の高木隆三議員は、先駆けて、平成18年6月議会で一般質問を行っています。約10年も前のことですが、あまり社会の認識は進んでいないのかもしれません。

 高次脳機能障害は、交通事故や病気によって脳が損傷されたことで起きる後遺障害です。主な症状に、記憶障害、認知障害、行動障害、人格の変化などがあります。新しいことが覚えられない、集中できない、空間の半分を見落とす、道に迷う、複数のことを同時にできない、怒りっぽくなるなど本当にさまざまな症状で、人間関係がうまくいかなくなるなど社会生活に支障も出ます。けがなどが治ると大丈夫のように外見では見えるため、本人も家族もこの障がいに気づきにくく、深刻な事態にもなってしまいます。例えば、就労についても大変な問題です。治ったように思い、仕事に復帰しても、以前のようにはできないため、仕事をなくし、次第に経済的にも困難な状況になってしまうことも多いそうです。

 そこで、まずは高次脳機能障害の診断を受けている方は把握をされていますでしょうか。それは何名ですか。また、相談の体制が大事かと思いますが、その相談体制と支援体制についてはどのようになっていますでしょうか、(1)としてお伺いいたします。

 

◎八木橋昌美健康福祉部長

 それでは、菱沼議員ご質問の3点目の高次脳機能障害の診断を受けている人数は、また相談体制や支援体制はどのようになっているのかにつきましてお答えを申し上げます。

 高次脳機能障害は、事故や病気により、脳に損傷を受けた後に、記憶力や注意力の低下が見られ、日常生活や社会生活に支障があらわれる障がいでございます。障がいの区分といたしましては、精神障害者保健福祉手帳の対象に位置づけられ、器質性精神障害として、障害者総合支援法による障害福祉サービス等各種サービスの利用も可能となっておるところでございます。

 精神障害者保健福祉手帳の診断書から器質性精神障害に該当する方は、現在40名ほどおりまして、その中で高次脳機能障害であると確認できた方は5名いらっしゃる状況でございます。また、脳の損傷を原因とした身体機能や知的機能への障がいが併発し、身体障害者手帳や療育手帳を取得する方もいるため、手帳の種類等にかかわらず、適宜その方の状況に応じた各種福祉サービスの紹介に努めているところでございます。

 市では、白岡市障がい福祉計画においても障がい者の定義に位置づけるとともに、市民からの相談があった際には、埼玉県高次脳機能障害者支援センター等専門機関を紹介するなど、関係機関と連携を図りながら支援に努めているところでございます。

 以上、答弁とさせていただきます。

 

◆16番(菱沼あゆ美議員)

 この高次脳機能障害については、もっと多くの方に知っていただくことが何より重要かと思います。精神の障がいというふうな認識をなかなか持てないことがまず一つ、それこそ障がいというか、超えなければいけないところであるかと思います。認知症もそうですが、若年の認知症の方も、やはりなかなか自覚ができないですし、ではどこに行けばいいのかというところがすごくわかりづらい障がいになっているそうですので、ぜひもっと支援ができるように、そう思います。

 また、それの啓発をしていくことが大事だと思っておりますので、(2)としては、この周知と啓発を市民の方に積極的に行っていくべきと考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

 

◎八木橋昌美健康福祉部長

 それでは、議員ご質問の市民への周知・啓発が必要ではないかにつきましてお答えを申し上げます。

 先ほども答弁をいたしましたとおり、高次脳機能障害につきましては、記憶力や注意力の低下が見られ、日常生活や社会生活に支障を来す障がいでございまして、これらの障がいは外見からはわかりにくく、また本人に自覚がないことも多いため、見えない障がいと言われることもあるそうでございます。そのため、多くの方々に高次脳機能障害についての理解をいただくことは大変重要でございますので、市といたしましては、埼玉県高次脳機能障害者支援センターからの送付されましたリーフレットの配布やポスターの掲示等を行っているところでございます。

 今後は、高次脳機能障害を含めた障がいの特性などの理解が深まるよう、市の公式ホームページや広報しらおか、こういったものを活用し、機会を捉えて周知・啓発に努めてまいりたいと存じますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。

 

◆16番(菱沼あゆ美議員)

 この高次脳機能障害は、医学的には、症状が進むものを認知症、若年性認知症としていまして、症状が進まないものを高次脳機能障害としています。このため、相談窓口としては、地域包括支援センターなどもすごく重要なことかなと思います。ご近所にちょっとこういう方がいるけれども、どうなのでしょうかというような相談も来ることも想定されます。こういったことを考えますと、みんなでわかっていく、知っていくということも大事だと思われます。

 まさに高次脳機能障害は、一番目に質問しました包括的な支援体制から漏れやすい、狭間の方たちかと思います。人口1万人につき20人、白岡市のように5万人に対しては100人の患者さんが想定をされるそうです。今、答弁いただきました中では、5名がわかっているということでしたが、この埋もれている方たちの支援をどうか見逃さないようにしていただくことを期待いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。