東松山市若年性認知症ガイドブックについて

本日(10月24日)、東松山市高齢介護課宛に以下のお願い文をファックスしました。(このほかに4つの資料を送っています。)

 

平成29年10月24日

東松山市役所 高齢介護課

 認知症支援検討部会 事務局 御中

地域で共に生きるナノ

 

お世話になります。

 

先週末、フォームからメールをさせていただきましたが、東松山市若年性認知症ガイドブックで高次脳機能障害のことについても一言触れていただきたく、本日はファックスでお願いをさせていただきます。

 

平成9年12月に身体障害者福祉審議会、中央児童福祉審議会障害福祉部会及び公衆衛生審議会精神保健福祉部会の合同企画分科会において取りまとめられた今後の障害保健福祉施策の在り方についての中間報告において、「身体障害を伴わない高次脳機能障害(若年性痴呆等)については、精神保健福祉法において必要な福祉サービスを充実すべきである。ただし、当面、精神薄弱者に類似した障害の状態にある者については、精神薄弱者施設等の利用を行えるようにする方途も検討すべきである。」と指摘がなされ、その後、若年性痴呆班において、高次脳機能障害への支援についても検討がなされ、平成14年度に若年痴呆班・高次脳機能障害班が『高次脳機能障害ハンドブック』(日総研出版)として報告書をまとめておられます。

 

別紙のように平成28年度版厚生労働白書をはじめ、国の各種委員会で資料として配布されている「新しい地域包括支援体制の構築」、『「多機関の協働による包括的支援体制構築事業」のイメージ』では、要援護者の例として、高次脳機能障害と若年性認知症が併記されております。

 

最近、クラウドファンディングを利用して本を出版された沖縄の大城勝史氏は、平成24年4月、38歳のときに「抗グルタミン酸受容体抗体脳炎」を発症され、当初、高次脳機能障害と診断され、その後、若年性アルツハイマー病と診断が変った、ということを公表されています。

 

町田市の「DAYS BLG!」の通所者は、認知症の方が9割、高次脳機能障害の方が1割の構成という報告もございます。 (別紙)

 

また、練馬区のホームページで公開されておりますが、「平成25年度 第5回練馬区介護保険運営協議会 会議要録」には、以下のような委員の方の発言が記されています。

 

「一見認知症のように見えるが、実は高次脳機能障害ということもある。練馬区介護サービス事業者連絡協議会の通所介護分科会では、年に数回、事例検討会を開催しているが、高次脳機能障害のケースは若年性認知症よりも多いと思う。これも介護方法が確立していないため、非常に難しい分野になっている。」

 

昨日、私どもがさいたま市障害者更生相談センターの一室で開催した高次脳機能障害地域相談会には、オブザーバーとして「若年性認知症支援コーディネーター」の方もご参加くださいました。

 

これを機に、今後、私どもが受託している埼玉県の事業におきましても、若年性認知症の支援者の方々とタイアップをしければと考えているところです。

 

さて、東松山市の第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画には、以下のようなことが記されております。

 

(5)若年性認知症の人などへの支援

 若年性認知症や高次脳機能障害などにより認知機能障害を患った方に対する市民の理解を深め、そうした方たちが利用できるサービスなどに関するハンドブックの作成・配布をするとともに、本人や関係者等が交流できる居場所づくりの促進を図ります。

 また、障害者福祉所管課とも連携して、切れ目のない支援体制の充実を目指します。

 

「若年性認知症ガイドブック」ですから、高次脳機能障害の扱いは小さくても構いませんが、脳卒中の後遺症の場合、認知症か高次脳機能障害かの区別は、かなり難しくなる筈ですので、何らかの形で高次脳機能障害のことも触れていただけると嬉しく存じます。

 

なお、私ども「地域で共に生きるナノ」として、来年1月に、別紙のようにさいたま市内で高次脳機能障害と若年認知症について宮永和夫先生にお話をしていただくことにしております。