徘徊高齢者見守り事業の対象について(朝霞市議会)

3月に開催された朝霞市議会定例会の議事録が公開されていました。

 

3月19日の遠藤光博議員の一般質問では、「徘徊高齢者見守り事業の対象について」というテーマのなかで、高次脳機能障害もこの事業の対象に含めるべきではという問いかけがなされていました。

 

この高次脳機能障害関連の「やり取り」の部分を以下に転載。

 

◆7番(遠藤光博議員)

 次に、3番目、認知症施策の充実。

 (1)徘徊高齢者見守り事業の対象について。

 現在、第7期朝霞市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画の策定が進められています。その素案に関するパブリックコメントの中に、徘回高齢者等位置検索サービス事業、徘回高齢者見守りシール配布事業について、これらの事業の対象者に若年性認知症や高次脳機能障害の当事者の方やその家族を含めてくださいとの声がありました。推進会議での市の考えについて、埼玉県や関係部署と連携しながら啓発活動や支援ができるように努めてまいりますと明記されましたが、徘回高齢者見守り事業については、若年性認知症の方は対象となっていますが、高次脳機能障害の方については対象となっていないため、現時点では本計画の中で位置づけることは難しいとありました。

 高次脳機能障害とは、交通事故や脳卒中などで脳が損傷することで、記憶障害、注意障害、失語などの症状があらわれる病気です。その障害特性から見えない障害と呼ばれ、実態や支援状況は不明確な部分が多くあります。今回認知症施策の充実として高次脳機能障害を含めるべきと訴えるには、高次脳機能障害も認知症も脳の障害で発症するものであり、損傷した場所によっては似た症状が出現することがあります。例えば、失語や記憶障害などで、専門的な話は除きますが、認知機能低下により認知症の方と同じように徘回をしてしまうということがわかっています。

 前述しました高齢者福祉計画の認知症施策の推進について、他市の状況を見ると、富士見市、三郷市などは徘回高齢者見守り事業に高次脳機能障害もしっかり位置づけております。朝霞市においても位置づけていくべきと思いますが、対象者の拡大について伺います。

 

◎健康づくり部長

 3点目の認知症施策の充実の(1)に御答弁申し上げます。

 第7期高齢者福祉計画・介護保険事業計画では、基本施策の認知症施策の充実の中で、高次脳機能障害の方への支援は県や関係部署と連携しながら支援に努めることとしております。高次脳機能障害は、医学的定義として病気や事故により脳機能が損傷を受けたり低下したりすることにより、記憶、言語、動作、注意力などの認知の障害を生じ、日常生活への適応に困難を有する状態でございます。認知症は、何らかの原因で脳の細胞が壊れ、記憶力、判断力、言語機能などが継続的に機能低下し、日常生活に支障を来す状態と定義されております。高次脳機能障害と認知症は、認知機能に影響がある点では類似しております。

 現在、本市の徘回高齢者見守り事業の見守りシール配布事業の対象は、若年性認知症を含む認知症による徘回行動がある、またはそのおそれがあるものとなっており、位置検索サービスは65歳以上の認知症による徘回行動のある者と40歳以上の若年性認知症を有する者となっております。

 今後におきましても、高次脳機能障害の方への支援につきまして、関係部署と連携してまいりたいと考えております。

 

◆7番(遠藤光博議員)

 次に、3番目、認知症施策の充実について。

 徘回高齢者見守り事業の対象者ということなのですが、答弁いただいた中には、今後とも関係部署と連携してまいりたいという、何かはっきりしない答弁をいただいていますけれども。私は今回、障害福祉のほうに質問しているわけではなくて長寿はつらつ課に聞いているという、もちろんこれは事業としては長寿はつらつ課の事業ですから、障害のほうでこういった事業をつくってほしいと、そういうふうに言っているわけではないのですね。ですから、やはり先ほど答弁の中にもあったように、高次脳機能障害も認知症も記憶障害、認知機能の低下という部分では類似しているというふうにおっしゃっていました。そのとおりなので、その部分でやはりぜひ受け入れてくださいよというふうに、単純な話なのですね。

 やはり認知症の方が全員が徘回しているわけでもないし、高次脳機能障害の方が全部認知機能が低下しているわけでもないわけなので、ましてや認知症というのも病名ではないわけですから、総称して認知症というふうに言うわけですから、本当に最初に通告した地域共生社会ということから言えば、ここもきちんと抱えていくべきではないかなというふうに思うのです。

 私も結構思うのが、例えば長寿はつらつ課と障害福祉課の二つにまたがって同じような事業があったりするではないですか。やっぱりそういった部分も、共生社会という部分から見れば、これを一つにまとめてしまったらもっと無駄が省けるのではないかなというふうに思うこともあるのですけれども、きょうはそこの部分は質問するつもりはないですけれども、そのような感じも受けます。前に戻りますと、課をまたいで包括的に支援を推進できる部署があれば、そういうところもきちんと手を広げていけるのではないのかなというふうに思います。

 また、高次脳機能障害の方も、変な話、数がいっぱいいるわけではないので、お金の問題だとか財源がという話ではないと思うのです。ここはやはり市の姿勢というか、そこを見せていただきたいなと。先ほど、三郷市、富士見市と、ちょっと福祉計画書を私も手に入れてやはり確認したところ、ここにもきちっと高次脳機能障害の方はしっかり位置づけておられるということで、やはりこの部分では、もう一つは高次脳機能障害ということをしっかり理解していくという部分でも大切なのではないかなというふうに思います。

 徘回の見守りシールというのも、個人的には認知症の方に目印をつけていくというのは余り好まないのですけれども、とはいえ現実は、本当そこは地域の目で見守っていただきたいなと思いますけれども、ただ、徘回しているからといって、もうパジャマではだしでふらふらしているという方はそんなには正直いないのですよね。徘回している方というのは結構、もう自分は例えば会社に行かなければということで、もう目的意識を持ってしっかり歩いている方も結構いらっしゃるので、やはりそれはなかなか地域の目といっても届かない部分がありますし、また、現実はやっぱりそういう本当に必要だと思っている方にはこういった事業もあって当然かなというふうに思っていますので。やはり、認知症の方もそうですけれども、当事者である本人の方が一番つらくて、やはり家族の方ももっとつらい思いをしているのだというところですね。

 私も高次脳機能障害の研修会や家族の会だとか、その懇談会だとか、何度か参加をさせていただいて、本当に小さな声かもしれないのですけれども、どうか受けとめていただきたいなというふうに思うのです。

 ただ、誤解しないでいただきたいのが、高次脳機能障害の方がさっきも言ったように全員が認知症であるというようなことではないわけですから、そういう認知機能が低下している方もいるということで、そういったところは誤解のないようにしていただきたいと思いますけれども、もう一度お伺いしたいというふうに思います。高次脳機能障害の方も対象としていくべきと思いますが、いかがでしょうか。

 

◎健康づくり部長

 次、3点目の(1)の再質問につきまして御答弁申し上げます。

 高次脳機能障害の方で認知症という診断を受けた方は、御自身の生活困難状況に応じ介護保険のサービスを優先し、障害福祉サービスと組み合わせて必要とするサービスを御利用できることとなっており、徘回行動を伴う方につきましては高齢者の認知症施策の対象となっております。

 認知症の診断を受けない徘回行動を伴う高次脳機能障害の方につきましても、徘回高齢者見守り事業の対象となるよう、今後検討してまいります。

 

◆7番(遠藤光博議員)

 次に3番目の認知症対策の充実ということで、今回は長寿はつらつ課に聞いていて、どうなのでしょう、障害福祉のほうと連携していくということで、答弁では対象者となるよう検討していくということは、これはやりますということでよろしいのでしょうか。なかなか私もちょっと3回目、やりますと言うまで質問やろうかなと思っているのですけれども。今回こうやって部長のほうから対象者となるよう検討していくということで答弁いただきましたけれども、早々にここも高次脳機能障害の方もここにちゃんと対象者として位置づけていくというような前向きなあれで捉えてよろしいのでしょうか、部長。質問してしまってもいいかな、今、縦に首を振っていただいたので、そう解釈して質問はするのはやめましょう。

 もう本当にまた、笑い事ではなくて、きちんとやはり本人もそうなのですけれども、介護する方、家族の方も本当に苦しんでいるということをきちんとやっぱり受けとめていただきたいなというふうに思いますので、今回は、もう早々に実現をしていただくということを強く強く要望しまして、今回の質問は終わりにしますけれども、やはりしつこいようですが、本当に、何というか見た目ではわからないのですよね、本当に苦しい思いをしているということで、少しぐらい明るいニュースがあったっていいではないですか。やっぱりそこは何とか朝霞市の市の姿勢として捉えていただいて、早期の実現をお願いします。